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歌書

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歌集

林檎貫通式  飯田有子

林檎貫通式 飯田有子 歌集より5首
・夏空はたやすく曇ってしまうからくすぐりまくって起こすおとうと
・のしかかる腕がつぎつぎ現れて永遠に馬跳びの馬でいる夢
・かんごふさんのかごめかごめの(*sigh*)(*sigh*)(かわいそうなちからを)(もっているのね)
・いまはなにをしてもはじめて雪のはらいたいのいたいの飛んでおいでよ
・たすけて枝毛姉さんたすけて西川毛布のタグたすけて夜中になで回す顔

出版:bookpark 発行:2001.1.25 価格:1575円(税込)

カツミズリズム  イソカツミ

カツミズリズム イソカツミ 歌集より5首
・きみの名をつぶやいてみる名のきみよ喉に舌に歯に唇に住め
・海の観覧車のまえではだまってたついたりきえたりするからひかり
・背に背広かけ背広ごと背をだかれ背のびのくちづけきみをわが背と
・あおによしそれならきみがいないならきみなしの色なれていくから
・捨てられた煙草に火がまだついてれば吸殻ではない意志もつ夜道

出版:本阿弥書店 発行:2004.3.1 価格:2415円(税込)
ISBN4-7768-0019-5

地球追放  井辻朱美

地球追放 井辻朱美 歌集より5首
・海に湧く風みなわれを思へとぞ宇宙飛行士(アストロノオト)の夜毎のララバイ
・宇宙船に裂かるる風のくらき色しづかに機械(メカ)はうたひつつあり
・少年のたてがみ透きてさやさやとはるかな死海にとほる夏かぜ
・碧瑠璃の翼に越ゆる秋ふかきわがたましひのヘルデンテノール
・のがれたきものみな風に飛ばしたし 左の胸にひびく春雷

出版:沖積舎 初版:1982.7.20 新装版:1990.3.15 価格:1575円(税込)
ISBN4-8060-1032-4

吟遊詩人  井辻朱美

吟遊詩人 井辻朱美 歌集より5首
・純白の毛皮ふぶけるその胸の傷跡あまた星よりきたる
・死にいたるまでの愛とふ言葉もて北半球に生れたる甲冑
・恋人たちが見つめあわずにすむように花火は天の高みにひらく
・水球にただよう小エビも水草もわたくしにいたるみちすじであった
・楽しかったね 春のけはいの風がきて千年も前のたれかの結語

出版:沖積舎 初版:1991.8.1(品切) 価格:1365円(税込)
ISBN4-8060-1084-7

コリオリの風 井辻朱美

コリオリの風 井辻朱美 歌集より5首
・杳い世のイクチオステガからわれにきらめきて来るDNAの砕片
・雪の降る惑星ひとつめぐらせてすきとおりゆく宇宙のみぞおち
・あかつきの星のメアリー西風に吹かれていくたび地球をめぐる
・水晶の帽子をかむりてふりかえる噴水の芯なるオルフォイス像
・オリオンのななめにかかる橋に立ちお嬢吉三の美しき低音(バス)

出版:河出書房新社 発行:1993.1.20 価格:1325円(税込)
ISBN4-309-00807-0

風の千年伝説  井辻朱美

風の千年伝説 井辻朱美 歌集より5首
・青空のきれいな経絡 ココ椰子のしなう角度を思えばねむる
・しんじつにおもたきものは宙に浮かぶ 惑星・虹・陽を浴びた塵
・椰子の葉と象の耳ほどこの星の風が愛したかたちはなかった
・わたしだよ わたしの中に藍青の声がうまれるバッハの水紋
・かずかずのはるかさに生きるものたちよ 椰子の木 雨 そして飛行船

出版:クインテッセンス出版 発行:1996.12.10 価格:1050円(税込)
ISBN4-87417-527-9

水晶散歩  井辻朱美

水晶散歩 井辻朱美 歌集より5首
・立ちどまりやがてゆくなと管楽のひたよせる銀の水際に佇てり
・潮風に恍惚と鳴るそのかみの立ったまま死にたる男をおもう
・水という暗い寒さに棲むものは冷たき皮膚の裸身にている
・かのときもバイエラの葉を噛んでいた−−雷竜のわたくしの記憶
・大陸がいまだひとつでありし世に足音おもき竜生きて死ぬ

出版:沖積舎 発行:2001.2.1 価格:2,940円(税込)
ISBN4-8060-1091-X

井辻朱美歌集  井辻朱美

井辻朱美歌集 井辻朱美 『地球追放』から『風の千年伝説』までの全編収録

出版:沖積舎 発行:2001.2.1価格:3675円(税込)
ISBN4-8060-1089-8

クラウド  井辻朱美

クラウド 井辻朱美 歌集より5首
・パパゲーノは羽毛をピーターパンは枯れ葉をまとう半濁音の精霊たちよ
・ひとりではささえきれない碧空のため世界に無数の噴水あがる
・滝壷に落ちてまくれる四十五億年まっさらのままの水の唇
・傷が生むしずかな拍動 夕空にななたび生まれ愚かにて死す
・地の修羅を天にあげんと渾身のさくらの四肢がふぶきはじめる

出版:北冬舎 発行:2014.7 価格:2376円(税込)
ISBN978-4903792491

海の人形  入谷いずみ

海の人形 入谷いずみ 歌集より5首
・「 A SOLDIER 」とのみ書かれたる墓碑銘としばし一つの日傘に入りぬ
・こおろぎが闇をふるわすふるさとの金襴緞子の布団の重さ
・一斉に「こゝろ」の感想文を書くその間も雪は降り積んでゆく
・氷柱抱くようにやがては溶けてゆく人の記憶を抱きしめている
・ソレントの雨に濡れたる蝙蝠傘を今朝東京の雪にひらきぬ

出版:本阿弥書店 発行:2003.7.20 価格:2415円(税込)
ISBN4-89373-930-1

鳥のない鳥籠  植松大雄

鳥のない鳥籠 植松大雄 歌集より5首
・積乱雲山分けすれば頭からずぶぬれになる不運な八月
・せっかくの絶交だしね 殻を割り落花生たち楽にしてやる
・ホールデン・コールフィールドまたいつか 郵便ポストに誓って捨てる
・後悔は後から出来るさ 来年とそのまた次の夏を使って
・鳥のない鳥籠となり永遠を日ごと夜ごとに味わうがいい

出版:本阿弥書店 発行:2000.11.25 価格:2100円(税込)
ISBN4-89373-649-3(残部僅少)

リズムみそひと  榎田純子

リズムみそひと 榎田順子 書影 歌集より5首
・コンビニのサラダ食べてる荒んだ眼 前世はたぶん害虫でした
・花喰べる生き物になる夢をみる 花喰べるほど伸びていく角
・特別なことは一つもありません満ち足りている衣食住です
・髪よりも冷えた指先湯につけてそれから触れる冬にも命
・さんさんと太陽浴びて生きてやる 鮮やかになれ緑と私

製作協力:北海道新聞社事業局出版センター 発行:2011.10.31 
価格:1200円(税込)  ISBN978-4-86368-026-5

シチュー鍋の天使  北川草子 (元会員)

シチュー鍋の天使 北川草子 歌集より5首
・シチュー鍋に背中を向けた瞬間に白い巻き毛の天使がこぼれる
・きみのいない朝のしづけさ まなうらに人魚の失くした尾がひるがえる
・シジミチョウのこころが空に溶けてゆくカタバミ・キイロ・ウレシイ・カナシイ
・お茶の水博士の柄のネクタイのラッピング待つあいだのら、ら、ら
・いつかはねって淋しくわらうニッキだけ底にのこったドロップの缶

出版:沖積舎 初版:2001.3.30 増補版:2001.10.1 価格:1890円(税込)
ISBN4-8060-1096-0

タンジブル 鯨井 可菜子

タンジブル 鯨井 可菜子 自選短歌五首

・さよならって言おうとしたら足許にきれいな刺糸があったの
・阿佐ヶ谷の画家の家にて昼下がりファム・ファタールが茹でるそうめん
・しのぶれど色に出でにけるわたくしと飲む焼酎はおいしいですか
・風光る夏の画塾よ弟がスケッチブックを見せてくれない
・わたしには無理なんですと雨上がりにぐっしょり濡れた日傘ひらいて

出版:書肆侃侃房 発行2013.5.25 価格:1,836円(税別)
ISBN-13: 978-4863851122

金襴緞子 久保芳美

金襴緞子 久保芳美 書影 歌集より5首
・食パンにルサンチマンを挟み込みかぶりついたら意外にいける
・ぴろぴろの薄いレンズを眼にいれるああ人々は輪郭をもつ
・ファッションで愛するフリをするならば金襴緞子でずっしりどっしり
・ゆゆゆゆゆ由々しい比喩のドレス着た言葉が裾踏みおおお危ない
・よまれない語頭のh(アッシュ)の悲しみが辞書を開くとぽろん、こぼれる

出版:六花書林 発行:2011.11.9 価格:1900円(税込)
ISBN978-4-903480-63-3

世界が海におおわれるまで  佐藤弓生

世界が海におおわれるまで 佐藤弓生 歌集より5首
・パパの手は煙となって ただいちど春の野原で受けた直球
・風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで
・コーヒーの湯気を狼煙に星びとの西荻窪は荻窪の西
・冬の夜の蒙いひたいに蝋燭をひとつともしてわたくしは犀
・会計を待つ午後六時くるぶしに音をたてずに触れてくる鞠

出版:沖積舎 発行:2001.9.18 価格:2100円(税込)
ISBN4-8060-1095-2

眼鏡屋は夕ぐれのため  佐藤弓生

眼鏡屋は夕ぐれのため 歌集より5首
・かんたんなものでありたい 朽ちるとき首がかたんとはずれるような
・生まれる子生まれない子とひしめいて保温ポットの中のきらきら
・投身の速度を知らず 骨ひらく手に骨ひらく雪を享けたり
・冬の夜の百物語はじめたるひとの内耳のうすあかりかな
・ふるだろうべらぼうにうつくしい雨あゆむあたわぬあら野のはてに

出版:角川書店 発行:2006.10.25 価格:2000円(税込)
ISBN4-04-621816-9

薄い街  佐藤弓生

薄い街 佐藤弓生 歌集より5首
・透明を憎んで木々はこれほどにふかいみどりに繁る 見よ 見よ
・階段にうすくち醤油香る朝わたしがいなくなる未来から
・白かった猫の話にたれか泣く 泣くことは歌うことだったから
・骨くらいは残るだろうか秋がきて銀河と銀河食いあいしのち
・手ぶくろをはずすとはがき冷えていてどこかにあるはずの薄い街

出版:沖積舎 発行:2010.12.10 価格:2800円(税別)
ISBN978-4-8060-1115-6

モーヴ色のあめふる  佐藤弓生

モーヴ色のあめふる 佐藤弓生 歌集より5首
・雲が……。ねえ縁側に来ておすわりよ、落ちてゆくのはいつでもできる
・握るたびにどの吊り革も濡れていて眼窩の奥の遠い葦原
・雨ん中はだしで行きたいな散歩 恋をしらない仔猫みたいに
・まんまるな月ほどいては編みなおす手のやさしくてたれか死ぬ秋
・捨てられた子どもがつどう港あり月のいちばんあかるいところ

出版:書肆侃侃房 発行:2015.6.30 価格:2000円(税別)
ISBN978-4-86385-187-0

月は燃え出しそうなオレンジ  柴田 瞳

月は燃え出しそうなオレンジ 柴田 瞳 歌集より5首
・それぞれの心の中に母はいて花屋に集うルーズソックス
・ダニエルとクラウディアしか出てこない青き教科書『ドイツ語初級』 
・君からのメールいよいよ優しくて月は燃え出しそうなオレンジ
・つないだ手いつか手錠に変わってもいいと思っている月の下
・いつまでも気になっていた白い声 恋じゃないけど愛じゃないけど

出版:ながらみ書房 発行:2004.5.26 価格:2100円(税込)
ISBN4-86023-223-x

ゆらぎ 白糸雅樹

ゆらぎ 白糸雅樹 出版:ジェイオークリエイト 発行:1999.10.7 頒価:1000円

春戦争 陣崎草子

春戦争 陣崎草子 自選短歌五首

・好きでしょ、蛇口。だって飛びでているとこが三つもあるし、光っているわ
・ すっきりとした立ち姿を見てってよこれがあなたがたの生んだものです
・ 軽く罪にぎって風の中をゆく さほどでもなき人生をゆく
・ つよい願いつよい願いを持っており群にまぎれて喉を光らす
・ 春の日はきみと白い靴下を干す つま先に海が透けてる

出版:書肆侃侃房 発行2013.9.30 価格:1,836円(税別)
ISBN-13: 978-4863851252

食卓の音楽  杉崎恒夫

食卓の音楽 杉崎恒夫 歌集より5首
・完全に閉じられている曲面のさびしさは卵なでていにけり
・つつかれてヨーグルトに沈む苺 やさしき死などあるはずもなく
・たくさんの空の遠さにかこまれし人差指の秋の灯台
・少しさむい春の夜だからワグナーのトランペット群ぎんいろがよい
・かなしみよりもっとも無縁のところにてりんごの芯が蜜を貯めいる

出版:沖積舎 発行:1987.9.22 (出版社・著者共在庫なし)

パン屋のパンセ  杉崎恒夫

パン屋のパンセ 杉崎恒夫 歌集より5首
・ゆびというさびしきものをしまいおく革手袋のなかの薄明
・卵立てと卵の息が合っているしあわせってそんなものかも知れない
・大文字ではじまる童話みるように飛行船きょうの空に浮かべり
・星空がとてもきれいでぼくたちの残り少ない時間のボンベ
・止まりたいところで止まるオルゴールそんなさよなら言えたらいいのに

出版:六花書林 発行:2010.4.28 価格:2000円(税別)

食卓の音楽 新装版 杉崎恒夫

食卓の音楽(新装版)書影 歌集より5首
・ティ・カップに内接円をなすレモン占星術をかつて信ぜず
・くだものの皮ほぐれつつくだものの芯にサティのオルゴール鳴り
・たくさんの空の遠さにかこまれし人さし指の秋の灯台
・少しさむい春の夜だからワグナーのトランペット群ぎんいろがよい
・かなしみよりもっとも無縁のところにてりんごの芯が蜜を貯めいる

出版:六花書林 発行:2011.9.22 価格:2000円(税別)

えんさいくろぺでぃあ '86  鈴木照子

えんさいくろぺでぃあ '86 鈴木照子 歌集より5首
・少年はヘルマン・ヘッセにあらざれば盗まずに見る蝶の標本
・捕虫網たたみてひさし ふりむけば少年の翅青くかがよい
・深追いの森青ければ少年の見失いたるアオスジアゲハ
・おや こんなに遠く私の猫は見知らぬ家の子のようにいる
・飼いならし懇意汲めるは詩歌を解し春めく鸚哥 知らないか(回文)

出版:沖積舎 発行:1986.12.1

ユモレスク  高柳蕗子

ユモレスク 高柳蕗子 歌集より5首
・殺人鬼出会いがしらにまた一人殺せば育つ胃癌の仏像
・瓜売りは瓜の顔して橋の上一つまた一つ投げ落とす瓜
・めくられてゆくトランプのてっぺんで一瞬憂い深まる絵札
・犬は尾を男は手を降る青空にあおいあおいと楽しい遠吠え
・幽霊船ためしに二隻となってみるさらに四隻もういやになる

出版:沖積舎 発行:1984.5.7 絶版

回文兄弟  高柳蕗子

回文兄弟 高柳蕗子 歌集より5首
・絶望より脱帽だよと一郎は禿に虹たて「浦和で笑う」
・いつまでも少女でいるその代償は絞殺される毎晩の夢
・中国のとても淋しい虹博士 出る虹出る虹一喝で去らせ
・濃密な闇夜に足を組みかえて聞き入る虫の侍言葉
・色褪せて流れつく虹たくさんの手が抱きおろす西方浄土

出版:沖積舎 初版:1989.10.31 価格:1500円(税込)
ISBN4-8060-1030-8 絶版

あたしごっこ  高柳蕗子

あたしごっこ 高柳蕗子 歌集より5首
・誰かしらつまづく音で毎晩のありかが知れるあたしのバケツ
・ただのミルク怪しんでひと舐めごとに青ざめて死んだあたしの猫
・腕生えるうれしい疼き 薄闇の海に沈んでウバザメを抱く
・多島海 垂れ耳の神たずねあて祟りたまえと倒す竪琴
・長考の父よあたしは宙ぶらりん 膣に小さな蝶うかばせる

出版:沖積舎 発行:1994.9.29 価格:2,345円(税込)

潮汐性母斑通信  高柳蕗子

潮汐性母斑通信 高柳蕗子 歌集より5首
・世は白雨 走り込んでは牛たちのおなかに楽譜書く暗号員
・傍受せり 裏の世に兄は匿われ微吟する「二一天作ノ五」
・花あかり みどりの指の細君に銀の消防服でただいま
・手錠した両てのひらにかわるがわる聴診器あて「どちらも無罪」
・うずいている夕焼けている 関係者各位わたしの乳首は交番である

出版:沖積舎 発行:2000.11.30 価格:2415円(税込)
ISBN4-8060-1090-1

高柳蕗子全歌集  高柳蕗子

高柳蕗子全歌集 高柳蕗子 『ユモレスク』から『潮汐性母斑通信』の全歌と、それ以後の歌を収録。
アイウエオ順索引、キーワード索引付

出版:沖積舎 発行2007.8 価格:3,500円(税別)

かたすみさがし 田中ましろ

かたすみさがし 田中ましろ 自選短歌五首
・3階の窓から空に向け飛ばす輪ゴム 神さま僕はここだよ
・群れるときわたしは消える図書館の深くに史書の眠るみたいに
・春の日に手を振っている向かい合うことは誰かに背を向けること
・ストライク投げても受け止めないくせにミットかまえて「恋」なんて言う
・いおうええあえいああいと舌の無い口に背中を押されて帰路は

出版:書肆侃侃房 発行2013.9.30 価格:1,836円(税別)
ISBN-13: 978-4863851269

微熱体  千葉 聡

微熱体 千葉 聡 歌集より5首
・明日消えてゆく詩のように抱き合った非常階段から夏になる
・顔あげて飲むスプライト 太陽とペットボトルと君は一列
・海岸へ続くレールに捨てられた手紙は雲の影に轢かれて
・目を閉じてこれから生みだす詩と君の名づけた星座を思い続けた
・真夜中の屋上に風「さみしさ」の「さ」と「さ」の距離のままの僕たち

出版:短歌研究社 発行:2000.6.30 価格:1995円(税込)
品切

そこにある光と傷と忘れもの 千葉 聡

そこにある光と傷と忘れもの 千葉 聡 歌集より5首
・夏になりそびれた廃材 母が指ささないものを見てばかりいた
・鉄棒の影は歪んで今(「今」と意識した今)から冬休み
・落書き(超傑作マンガの冒頭であったかもしれないけど)消した
・火の色の虹を見ていた 『戦争と平和』の「と」の字のようにしゃがんで
・できてすぐ消えだした痣に水滴をたらして僕はまだ始まらない

出版:風媒社 発行2003.12.24 価格:1785円(税込)
ISBN4-8331-2048-8

今日の放課後、短歌部へ! 千葉 聡

今日の放課後、短歌部へ! 千葉 聡 歌集より5首
・一面に風のかたちを抱きしめてすぐに手放す春のプールは
・エレベーターホールで膝を抱いて言う「古典のテスト超ダメだった」
・定時制軽音楽部が歌いだす自由、挫折、自由、挫折、明日
・手を振られ手を振りかえす中庭の光になりきれない光たち
・夜明け前、沈む鍵盤ひとつ この音で始まるソナチネがある

出版:KADOKAWA/角川学芸出版 発行2014.3.21 価格:1296円(税込)
ISBN978-4046528216

海、悲歌、夏の雫など 千葉 聡

海、悲歌、夏の雫など 千葉 聡 歌集より5首
・春の陽も風も一緒に入れてやろうバフッと閉じた水筒のフタ
・ドリブルがやんだ瞬間、海鳥の悲歌か何かが聞こえたような
・海は海 唇噛んでダッシュする少年がいてもいなくても海
・夏の午後、廊下の隅で段ボールいっぱいに描く群青宇宙
・いつからが秋 いつまでが秋 部活終え夕闇を踏んで帰ろう

出版:書肆侃侃房 発行2015.4.14 価格:2052円(税込)
ISBN978-4863851788

ゆっくり、ゆっくり、歩いてきたはずだったのにね 辻井 竜一

ゆっくり、ゆっくり、歩いてきたはずだったのにね辻井竜一書影 歌集より5首
・申し訳ございませんが総務課の田中は海を見に行きました
・総務課の田中は夢をつかみ次第戻る予定となっております
・暖かくなってきましたのでしょうかそろそろ人生始めましょうか
・もしかして双子の兄弟いますかと聞かれることの多い人生
・チョコレート・パフェを見つめて「俺のことなんか知るか」とつぶやいてみる

出版:Book Park 発行2009.8.20 価格:1050円(税込)

ベスト短歌集 遊泳前夜の歌 辻井 竜一

ベスト短歌集 遊泳前夜の歌 辻井 竜一 出版:角川学芸出版 発行2013.8.24 価格:2,160円(税込)
ISBN-13: 978-4046527585

極圏の光 中沢直人

極圏の光 中沢直人 歌集より5首
・極圏の光を連れて飛来するカナダ・グースが告げる立秋
・ろうすくう、ろうすくうると啼きながら飛び立つ鳩の群れに混じりぬ
・幻であるかもしれぬ法学の端末として教壇に立つ
・もう少し太いパスタがよいのだがするする進む論を巻き取る
・九条は好きださりながら降りだせばそれぞれの傘ひらく寂しさ

出版:本阿弥書店 発行2009.12.25 価格:2800円(税別)
ISBN978-4-7768-0557-I C0092

額縁のない絵  野間亜太子

額縁のない絵 野間亜太子 歌集より5首
・おお! うっど あい どりぶあっぷ つう まい ぶるう ちゃいな 死刑への猶予
・平土間(ストール)に敷きつめられた向日葵がむくむく起きて魔術師(ワグナー)行進
・翰林院メルモス笑う長髪がごぼごぼ冬空穴開ける
・あたくしの肖像画は藻の天 絵筆は彼方から投げる錨百合
・どりあんの傷 額の磁器散り粉塵を骨となしたる、わいるど

出版:白日社 発行:1974.11.30 価格:1200円

海底実験室―世紀末ロマンティシズムー  野間亜太子

海底実験室―世紀末ロマンティシズムー 野間亜太子 歌集より5首
・われ八歳君の絵に出会いし宵ふとヒヤシンスの匂い崩壊の匂い
・ああ君とアポリネールを流し行くセーヌの女神はいかなる髪ぞ
・初夏の妻でありし日の君の香やぎゅっと両手に溢れる霞草
・マリー、もっと髪を洗って君の膝の私の鼻梁に乳頭触るる
・ぴくぴくと揺らめく首の青筋をうごめくギターとニコルの言いし

出版:ながらみ書房 発行:1987.1.11 価格:2000円

五十音図の男  野間亜太子

五十音図の男 野間亜太子 日本で唯一の音韻短歌。『時代別国語辞典・上代編』で上代語を覚えるべく製作。表紙絵は「クリシュナと沐浴する妻達」(18世紀細密画。インド・ナショナル・ミュウジアム蔵)

歌集より5首
・さよなかに魂(たま)呼ぶ笹葉さえ渡りさらさらさらすさゐさゐさをなる
・白鳥のしろたえの袖しろたたむしわ見ぬ膚やしゑや白髪
・末遂に君に逢はずは黄泉に待つこの髄脛(すねはぎ)を陶(すゑ)として嚼(か)め
・わが背子の背をさするごと骨の瀬を上りてゆかなぜぜり夜の月
・そそちはらそぞろ歩きに神そなふそなえのごとくそにどりの飛ぶ

出版:砂子屋書房 発行:1999.9.12 価格:3000円(税別)

風  原田洋子

風 原田洋子 歌集より5首
・寒い季節の殻をむきながらうつむく額にこぼれてゆく風
・音もなく夜に流れ込む波 貝殻を海に返すためのさようなら
・言葉よりやさしい光に代えて私を消していく風が駆ける
・砂山を崩す幼い指先に少しだけ風も休んでいく
・やさしさといたみと遠く置く午後 このまま眠れば風に近づく

出版:沖積舎 発行:1987.5.1 残部僅少

イチゴフェア  伴 風花

イチゴフェア 伴 風花 歌集より5首
・歯みがきをしている背中だきしめるあかるい春の充電として
・銀杏の葉 きみの大きな掌に夜からちぎった光のように
・水底にちいさな祈り降りつもる どんな水でも神様だから
・かなかなの降りしきるなか輪唱のようにふたりの水きりの石
・この星は宇宙に海をこぼさない力をもってる 少し、泣いたら

出版:風媒社 発行:2004.5.20 価格:1785円(税込)
ISBN4-8331-2051-8

ずっとあなたが好き  伴 風花

ずっとあなたが好き 伴 風花 ほしくって、ほしくてしかたない指があった
神様、そうこの指でした
すべての恋する人に贈る、
せつなくてあたたかい純愛ストーリー
(帯より)


出版:新風舎 発行:2006.1.25 価格:1260円(税込)
ISBN4-7974-7978-7

春原さんのリコーダー  東 直子

春原さんのリコーダー 東 直子 歌集より5首
・おねがいねって渡されているこの鍵をわたしは失くしてしまう気がする
・廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て
・てのひらにてのひらをおくほつほつと小さなほのおともれば眠る
・夜が明けてやはり淋しい春の野をふたり歩いてゆくはずでした
・そうですかきれいでしたかわたくしは小鳥を売ってくらしています


出版:本阿弥書店 発行:1996.12.15 価格:2000円(税込)
ISBN4-89373-117-3

青卵  東 直子

青卵 東 直子 歌集より5首
・ママンあれはぼくの鳥だねママンママンぼくの落とした砂じゃないよね
・好きだった世界をみんな連れてゆくあなたのカヌー燃えるみずうみ
・電話口でおっ、て言って前みたいにおっ、て言って言って言ってよ
・ふたりしてひかりのように泣きました あのやわらかい草の上では
・夏の野に夏の花咲き果たせないやさしい夢を握りかえした

出版:本阿弥書店 発行:2001.12.15 価格:2415円(税込)
ISBN4-89373-792-9

東直子集(セレクション歌人26)  東 直子

東直子集(セレクション歌人26) 東 直子 『春原さんのリコーダー』全編 『青卵』抄 『青卵』以降 エッセイ
藤原龍一郎氏による東直子論「ナオコ・ゴー・ラウンド」

出版:邑書林 発行:2003.10.10 価格:1365円(税込)
ISBN4-89709-448-8

愛を想う  東 直子×木内達朗

愛を想う 東 直子×木内達朗 歌集より5首
・泣きながらあなたを洗うゆめをみた触角のない蝶に追われて
・水をあゆむように夜の道をゆき過去をふたりでつなげてあそぶ
・わたしすぐに死ねって思うし口にするから川をみにゆかなくちゃ
・怠惰なる少女じわじわ涙する「たましいなんて欲しくなかった」
・中央線、南北線に東西線、どこへもゆけてどこへもゆかず

出版:ポプラ社 発行:2004.9.1 価格:1260円(税込)
ISBN4-591-08270-9

オーロラのお針子  藤本玲未

オーロラのお針子  藤本玲未 歌集より5首
・唐揚げの下のレタスを食べてみる駅のひだまり冷えた膝裏
・あなたから生まれる前の夢をみた波打ち際の電話ボックス
・人生の謎すきとおる8月の魚の骨のきれいな宇宙
・夕焼けの付箋で街を埋めつくすわたしたちには正解がない
・天気雨 透けた果実のように世界は○みたい 支度しましょう

出版:書肆侃侃房 発行:2014.9.15 価格:1836円(税込)
ISBN978-4863851573

それはとても速くて永い  法橋ひらく

それはとても速くて永い  法橋ひらく 歌集より5首
・冬がくる 空はフィルムのつめたさで誰の敵にもなれずに僕は
・開かれたままの図鑑の重たさよ虹のなりたち詳細すぎる
・祈るとき目を閉じるとこ似ているね神の名前のひしめく惑星(ほし)で
・流されて吹き寄せられて川をゆく花びらみたい 手を振るから
・青く暮れる視界のすべて(愛したい)焼き切るための強い瞼を

出版:書肆侃侃房 発行:2015.3.13 価格:1836円(税込)
ISBN978-4863851764

シンジケート  穂村 弘

シンジケート 穂村 弘 歌集より5首
・体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
・呼吸する色の不思議を見ていたら「火よ」と貴方は教えてくれる
・ほんとうに俺のもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は
・「自転車のサドルを高く上げるのが夏をむかえる準備のすべて」
・終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて

出版:沖積舎 発行:1990.10.30 価格:1890円(税込)
ISBN4806010855

ドライ ドライ アイス  穂村 弘

ドライ ドライ アイス 穂村 弘 歌集より5首
・水銀灯ひとつひとつに一羽ずつ鳥が眠っている夜明け前
・眼をとじて耳をふさいで金星がどれだかわかったら舌で指せ
・風の交叉点すれ違うとき心臓に全治二秒の手傷を負えり
・「眠ってた? ゴメンネあのさ手で林檎搾るプロレスラー誰だっけ?」
・国境を僕らは越える鳩胸のダッチワイフに札束詰めて

出版:沖積舎 発行:1992.11.30 価格:1575円(税込)
ISBN4-8060-1057-x

ぞうのうんこ  穂村 弘

ぞうのうんこ 穂村 弘 絵:東 君平


出版:クインテッセンス出版 発行:1997.4 価格:1050円(税込)
ISBN4874175422

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)   穂村 弘

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ) 穂村 弘 歌集より5首
・目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき
・ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。ハロー カップヌードルの海老たち。
・天沼のひかりでこれを書いている きっとあなたはめをとじている
・吐く。ことの 震え。ることの 泣き。ながらウエイトレスは懺悔。をしない
・窓のひとつにまたがればきらきらとすべてをゆるす手紙になった

出版:小学館 発行:2001.7.20 価格:1680円(税込)
ISBN4-09-387349-6

ブルーシンジケート  穂村 弘 + 井筒啓之

ブルーシンジケート 穂村 弘 + 井筒啓之 井筒啓之との画歌集
井筒さんから送られてきたブツをみて興奮した。クールなイラストに囲まれて、
自分の歌がまったく違ったものにみえる。これは、はじめてみる表情だ。
穂村 弘 (帯より)


出版:沖積舎 発行:2002.11.28 価格:1890円(税込)
ISBN4-8060-1100-2

ラインマーカーズ  穂村 弘

ラインマーカーズ 穂村 弘 甘くて、痛い。優しくて、こわい。心臓を直撃する愛のうた。(帯より)
『シンジケート』『ドライドライアイス』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』抄
書き下ろし作品、歌集未収録作品

出版:小学館 発行:2003.6.20  価格:998円(税込)
ISBN4-09-387449-2

回転ドアは、順番に  穂村弘 + 東直子

回転ドアは、順番に 穂村弘 + 東直子 ねえ、どこにつながってるの、この夜は。
言葉でどこまで愛し合えるか?
穂村弘、東直子のメールによる短歌の交換から生まれた恋愛短歌。

出版:全日出版 発行:2003.8.8 価格:1365円(税込)
ISBN4-921044-50-3

禁忌色  本多忠義

禁忌色 本多忠義 歌集より5首
・冬が来る前にいつかの坂道であなたに触れてぼくは壊れた
・校庭が見えないほうのベランダで許されたいなら星を数えて
・止まらない血を眺めている指先へ伝う繰り返される僕らの
・もう二度と子供の産めない君を抱く世界は思ったよりも静かで
・傷痕が疼きはじめる呼んでいる切り裂いている飛行機雲を

出版:本阿弥書店 発行:2005.11.30 価格:2415円(税込)
ISBN4-7768-0204-X

すばらしい日々  本田瑞穂

すばらしい日々 本田瑞穂 歌集より5首
・まひるまにすべてのあかりこうとつけたったひとりの海の記念日
・なかゆびのゆびわがひかる急に日が落ちたとおもう鏡の中で
・まるみえのまま暮れていくファミレスのなかのひとりに訊いてみたくて
・すばらしい日々を半音ずつ上がり下がりしながらやがて忘れる
・じゅんばんに遠いところへ近づいていく信号は青にかわって

出版:邑書林 発行:2004.6.4 価格:2000円(税込)
ISBN4-89709-479-8

ダマスカスへ行く 前・後・途中  柳谷あゆみ

ダマスカスへ行く 柳谷あゆみ 歌集より5首
・はじまりはさびしさに似て<東(ヴォストーク)>と名づけし船の夜の長き旅
・振れば鈴のごと鳴るだろう愛の字の騒がしき夜に文庫を伏せぬ
・まずかった気がするお茶はいま飲むとやはりまずくて飲む いとおしい
・わたしの人生で大太鼓鳴らすひとよ何故いま連打するのだろうか
・スと打てばスペインと出てエクセルよお前のなかに雲があるかい

出版:六花書林 発行:2012.12.31 定価:本体2000円(税別)
ISBN:978-4-903480-82-4

さよなら、バグ・チルドレン 山田航

さよなら、バグ・チルドレン 山田航 歌集より5首
・うろこ雲いろづくまでを見届けて私服の君を改札で待つ
・麦揺れて風はからだをもたざれど鳥類であることをみとめる
・靴紐を結ぶべく身を屈めれば全ての場所がスタートライン
・たぶん親の収入超せない僕たちがペットボトルを補充してゆく
・鉄道で自殺するにも改札を通る切符の代金は要る

出版:ふらんす堂 発行:2012.8.17 定価:本体2200円(税別)
ISBN:978-4-7814-0403-5

水に沈む羊 山田航

水に沈む羊 山田航 歌集より5首
・倉庫街にプレハブ建てのラーメン屋一軒ともりはじめる日暮れ
・ふるさとがゆりかごならばぼくらみな揺らされすぎて吐きさうになる
・つまづいた俺の手をとり引き上げて世界はふたりぼつちの明日へ
・水に沈む羊のあをきまなざしよ散るな まだ、まだ水面ぢやない
・ニット帽脱がないでまた怒られてそれでも黙る補聴器のこと

出版:港の人 発行:2016.2.25 定価:本体1200円(税別)
ISBN:978-4-89629-310-4 C0392

 

 

     

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